[作・演出/山崎康忠 美術/山崎一子 音楽/松原廣和 宣伝美術/小田純治]
むかしむかしのこと。とおいとおいくにでイソップさんはたくさんのおはなしを作り
ました。そのおはなしたちは遥か海越え、時越えて世界中に広まりました。日本には
江戸の時代に流れ着きました。いつのまにかイソップさんはイソポさんと呼ばれ『伊曾保(いそぽ)物語』という本ができました。
さてそれから400年後、ジョイホナのやまちゃんはこの本に出会いました。「イソ
ポさんのおはなしで影あそびしたい!」おはなしにはいろいろな動物たちが出てきま
す。「ようし、身近なものを集めてっと、手ぬぐい・はし・さじ・せんす・うちわ・
せんたくばさみ…たりないものはその場で紙を切って…手やからだにくっつけてみよ
うっと。これを影にうつすと…」でてくるでてくる命を吹き込まれた影たち。ツル・
キツネ・ウサギ・カラス・ネズミ・獅子…。
「さあ、よってらっしゃい、みてらっしゃい!今日はどんなおはなしであそぼうかな?
ジョイホナの影あそび劇がはじまるよ!」
<ジョイホナの『影あそび劇』>
「影」は黒くて輪郭だけの不完全なフォルムです。この不完全な部分を補おうと、こどもたちは自分の持っているイメ−ジをふくらませながら劇をみます。例えば、スク
リ−ンの中で真黒な「影」のキツネがいきいきと動きだした瞬間、こどもたちの頭の
中にはそれぞれのイメージのキツネが飛び跳ねていることでしょう。色も毛並みもさ
まざま、同じ画面をみていても、ひとりひとりが違うキツネを心の中でみているのです。
『影あそび劇』は「影」で表現された舞台と、こどもたちの“想像力”が一緒になっ
て作り合う劇なのです。
そして「影」だけでなく、「影」をつくるところ、うつすところもみせるので、こど
もたちの“あそび心”は“想像力=創造力”でいっぱいになります。
ジョイホナの『影あそび劇』は終演が終わりではありません。劇をみ終わったこども
たちがどっと舞台裏に押し寄せ、屋外に飛び出して太陽のもとで「影あそび」を始めるような舞台を作りたいと思っています。 |
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